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TierⅢ技術を市場投入 ~低圧SCRシステム初号機完成~

低圧SCRシステム初号機

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(以下“J-ENG”)は、当社中国ライセンシーである中国船舶重工集団柴油機有限公司(China Shipbuilding Industry Corporation Diesel Engine Co., Ltd.、以下“CSE”)が受注した6UEC33LSE-C2型機関向けに、低圧SCRシステム初号機を納入し、2018年3月19日~21日に同社工場にて陸上公試・開放検査を無事に完了致しました。 今後、泰州口岸船舶有限公司(Taizhou Kouan Shipbuilding Co., Ltd.)にて建造される600TEUコンテナ船に搭載される予定です。

J-ENGは、2010年に世界に先駆けて、低圧SCRシステムを舶用2ストロークディーゼル機関に搭載し、実船試験を通して開発を進めて参りました。

今回納入したシステムは、EGBバルブ内蔵型MET過給機の装備により、SCR使用時の排ガス温度が自動調整されます。これにより、低速機関で低圧SCRシステムを採用する場合に課題となる排ガス温度の昇温問題をクリアし、性能と使い勝手に優れたシステムに仕上がっています。また、低圧SCRシステムは船内配置時のフレキシビリティがあるため、SCR搭載スペースが問題となる小型船にも容易に装備可能です。J-ENGは、基本設計としてLR船級のGeneral Design Appraisal(GDA)も取得しており、陸上運転では所期の性能を満足することを確認しています。

またJ-ENGは、IMO NOx 3次規制対応技術として、2015年8月より実施しておりました世界初の試みとなる低圧EGRシステムの実船試験についても、2018年1月の本船1stドックを経て長期耐久性検証は終了しており、現在、同システムの商用最適化を鋭意進めております。

今回の低圧SCRシステム初号機完成と低圧EGRシステム実船検証完了により、J-ENGは、低圧EGR/低圧SCR両輪の技術を確立させました。今後はバリエーションの拡充を図ることで、顧客ニーズに応じたIMO NOx 3次規制のソリューションビジネスを積極的に展開して参ります。

これからもJ-ENGは、「日の丸UEエンジン」のライセンサーとして環境規制対応技術の更なる開発と拡販に取り組んで参ります。

本件に関するお問合せ先

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:営業一部

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