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最新鋭UEC60LSH機関の開発に着手 アンモニア燃料エンジンにも展開

UEC60LSH/LSJA

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)は、最新鋭機関であるLSHシリーズのラインアップ強化を図るべく、UEC60LSH機関の開発に着手いたしました。

UEC60LSH機関は、これまで長年ご愛顧頂いてきたUEC60LSE機関の後継機種であり、お客様への入念なヒアリング結果に基づき、VLGC(Very Large Gas Carrier)、ケープサイズバルカー、石炭運搬船、自動車運搬船等の幅広い船種の最新船型に最適な仕様となっており、先行するUEC42LSH機関やUEC50LSH機関と同様に、超低燃費、コンパクトな寸法、かつ、幅広い出力/回転数レンジに対応するワイドレーティングを特徴としています。
また、重油焚きのUEC60LSH機関をベースに、アンモニア燃料エンジン UEC60LSJA機関の開発も同時並行で進めて参ります。

アンモニアは、肥料の原材料として、既に製造・流通技術が確立されていますが、今後、グローバルサウスなどを中心とした人口増加に伴う食糧確保のために、その需要が増加する見通しです。またアンモニアは、燃焼時にCO2を排出しないことから、既存の火力発電所におけるGHG(温室効果ガス)排出削減を目的とした混焼用燃料としても期待されており、そのための需要も高まっていくことが予想され、これらの需要ニーズに応えるために、アンモニア運搬船の大型化や、竣工船腹量の増加が予想されます。

J-ENGでは現在、NEDO(※)グリーンイノベーション基金事業により、ボア50cmのアンモニア燃料エンジンUEC50LSJA機関を2025年に完成すべく開発中ですが、これに加え、大型化が予想されるアンモニア運搬船向けの主機として最適なボア60cmのアンモニア燃料エンジンUEC60LSJA機関を翌2026年以降に市場投入すべく目論んでおり、これらのエンジンの社会実装と普及拡大を通じて、国際海運のカーボンニュートラルの実現に貢献して参ります。

J-ENGは、2023年5月25日から27日にかけて、愛媛県今治市で開催される国際海事展「バリシップ2023」におけるブース展示やセミナー等で、UEC60LSH/UEC60LSJA機関について、ご紹介いたします。

UEC60LSH-Eco-C4/UEC60LSJA機関主要目
・ボアサイズ:600 mm
・ストローク:2,400 mm
・正味平均有効圧力:2.2 MPa
・出力(kW)/回転数(min-1)
 

Speed                         105 min-1                        72 min-1
Cyl P1 P2 P2e P3 P4 P4e
5 13 075 9 150 8 500 8 975 6 275 5 825
6 15 690 10 980 10 200 10 770 7 530 6 990
7 18 305 12 810 11 900 12 565 8 785 8 155
8 20 920 14 640 13 600 14 360 10 040 9 320

()NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構


本件に関するお問合せ先

株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
担当窓口:総務広報課

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